出張のコツ(洗濯編)

出張や旅行などで連泊するときは、持って行く衣類の量を減らすためホテルで洗濯をするようにしています。

事前の準備は衣類用の洗剤を用意するだけです。私は液体のアリエールを液漏れしないボトルに詰めています。持って行く洗剤は何でもいいと思いますが、できれば抗菌作用のあるものがよいと思います。洗濯物が万が一生乾きになったときでも、抗菌作用のある洗剤を使っておけば生乾きの臭いを抑えられるからです。

この洗剤入りのボトルですが、万が一の液漏れや飛行機に乗るときのことを考えてジップロックに入れて持ち運んでいます。余談ですが、ジップロックは旅先で溜まりがちなレシートや新幹線の領収証などサイズの違う細々した書類をまとめておくのに便利です。

ここから具体的に洗濯の方法を書きます。

洗濯をする場所は、ホテルの部屋に備え付けのバスタブです。

洗濯をするタイミングは、夜、風呂に入る前です。

まず、バスタブに栓をしてお湯をはります。お湯の量は衣類がひたひたに浸かるくらいでOKです。お湯の量が多すぎるのはよくありません。お湯が多くなればなるほど、洗剤成分が薄まってしまうので、洗剤がたくさん必要になるからです。

次に、洗濯したい衣類をまとめてバスタブのお湯に漬けます。私は着ている服もすべてバスタブに漬けてしまいますので、この後の工程はすべて裸でやることになります。裸であれば濡れることを気にする必要がないので楽です。

持参したアリエールをお湯に浸かった衣類に回しかけます。衣類にある程度まんべんなくかけるのがコツです。靴下だけにかけたり、ズボンにだけかけたりすると、衣類によって汚れ落ちに差が出てしまうので注意します

汚れ落としの作業に入ります。洗剤を回しかけた衣類を足で踏みつけていきます。衣類に付いた汚れをお湯の中に溶かすイメージで踏みます。力を入れて踏み込む必要はありませんが、衣類の全体をまんべんなく踏む必要があります。

すすぎの作業に入ります。まず、バスタブの栓を抜いて排水を始めます。シャワーでぬるま湯をかけながら衣類を足で踏みます。衣類に浸み込んだ洗剤を落とすイメージで踏んでいきます。足踏みで完璧に洗剤を落とそうとすると大変なので、ある程度洗剤が落ちたら次のステップに行きます。

仕上げのすすぎに入ります。衣類の洗剤を落とすため、衣類を手に持ってぬるま湯を出しっぱなしにした状態のシャワーに当て手揉みをします。手揉みをすればきれいに洗剤を落とすことができます。

次に脱水です。手で絞ってある程度の水を切ります。乾燥しにくい素材の衣類は雑巾しぼりでしっかり水を切っておきます。雑巾絞りで衣類にシワを付けたくない場合は、団子を握るように水を切るお団子絞りをします。お団子絞りだと水分が残ってかなり乾燥しづらくなるので、次の工程のバスタオル巻きをしっかりする必要があります。

バスタオル巻きをします。厚手の衣類は、手絞りで水気を切った後に、さらにバスタオル巻きをして水気をとります。やり方は簡単です。バスタオルと衣類を重ねて巻いていくだけです。バスタオルが水気をかなり吸い取ってくれるので、衣類が乾燥しやすくなります。

バスタオル巻きまでした衣類は、ハンガーに掛けておけば空気が乾燥しているホテルなら一晩で乾燥します。

この洗濯のすべての作業は慣れると10分程度でこなせるようになります。バスタブでの洗濯は出張の荷物を減らすためのテクニックの一つですので、身に着けておいて損はないと思います。

早起きのミス防止効果について

 早起きすることで「ミスに気づきやすくなって」、さらに「ミスを挽回しやすくなる」ため、結果としてミスの防止になる。 

ミスに気づきやすい

 早く起きると脳が働いている時間が長くなるため、忘れ物やしなければならないタスクに気づきやすい。たとえば、家を出る時間の2時間前に起床すれば2時間は脳が意識的・無意識的に働いていることになるので、「そういえば、あれを持って行かなければいけなかった」とか、「今日は○○の日だった」など、自分が忘れていること(ミス)を思い出しやすい。

 これに対して、遅く起きると脳が働いている時間が短いため、忘れ物に気づきにくい。家を出る時間の30分前に起きたとすると、家を出るまでに忘れ物に気づくための時間が30分しかないことになる。2時間前に早起きするのに対して4分の1の時間しかないのだから、ミスに気づきにくいのは当然と言える。

 早く起床して脳を覚醒させておくだけで自分のミスに気づきやすくなるのだから、早起きは手軽なミス防止策と言える。

 

ミスを挽回できる

 早起きして家を出るまでに十分な時間があれば、自分のしでかしたミスを挽回しやすい。書類を準備しておくのを忘れていた、ATMでお金をおろしておくのを忘れていた、デジタルカメラを充電しておくのを忘れていた。2時間も早く起きておけば十分な時間があるので、こういったミスを挽回できる。

 これに対して、家を出る30分前に起きたとしたら、こういったミスを挽回することはかなり難しい。30分という短い時間で身支度とミスの挽回の両方をしなければならないからだ。

 寝坊というのも1つのミスであるが、早起きする習慣があれば、寝坊も挽回できる。30分くらい寝坊してしまうことは、誰にでもあるはずだ。2時間早起きする習慣を持っていれば30分の寝坊をしても身支度に1時間30分も残っているから、会社や学校に遅刻することはない。しかし、30分前に起きる習慣の人間が30分の寝坊をしてしまうと、既に遅刻である。

 このように、早起きする習慣があるだけで、やり忘れミスを挽回できるし、寝坊というミスも挽回できる。

布の便利な使い方

他人と共有するスペースは散らかりやすい。たとえば、長机に3人が並んで座っている状態を想像してみる。机の上に区切りはない。一人ひとりが机の上に私物を広げると、隣の人のモノと自分のモノが混ざって自分のモノがすぐに判別できなくなる。長机の上には仕切りや線といった他人と自分のスペースを区別する境界がないからだ。境界が全くないわけではないが、各人の頭の中でここからここまでは自分のスペースだとなんとなく意識しているだけだ。境界がない状態で自分のモノを机の上に並べ始めると、他人との境界付近に置いたモノはどうしても他人のスペースに入ってしまったり、逆に他人のモノがこちらのスペースに入ってきたりしてしまう。結果として、明確な境界を設けていない机の上を他人と共有するとモノが散らかることになる。

自分と他人のモノが混ざってしまうのを防ぐには布を使うといい。布は手芸店で買ってきた薄手のものでいい。布の色は机の色とはっきり区別できる色がいい。机と同系色の茶色などは机の色と混ざって境界効果が出ないからだ。この布を適当な大きさに折りたたんで机の上に広げる。どの程度の大きさに折りたたむかは、どれくらい机の上のスペースを自分が使えるかによる。広くスペースを使えるのなら布は大きめに折って敷き、狭いスペースしか使えないのなら小さめに折った布を敷く。大きめの布を買っておけば、どんなスペースの机にも使えて融通が利く。

布を机の上に敷くと、自分と他人の境界をはっきり目で見える形で示すことができる。布の上は自分のスペース、それ以外は他人のスペースということになる。自分のモノは布の上に置き、他人のモノは布の上に置かせないようにすれば、自分のモノと他人のモノが混ざって乱雑になってしまうことがない。布には「境界性」があるのだ。

布の効果はモノの乱雑防止だけではない。忘れものの防止にもなる。自分のモノはすべて布の上だけに置くというルールを徹底していれば、自分のモノは全て布の上に置かれていることになる。布の上に置かれているモノを全て持ち帰るよう気を付けていれば、机の上に何か置き忘れてしまうミスを防げる。布の上に注意を集中できるので、忘れものをする危険を大きく減らせるのである。布には「集中性」があるのだ。

このように、布には自分と他人のスペースをはっきり区切る「境界性」、自分のスペースに注意を集中できる「集中性」がある。他人とスペースを共有する可能性のある場所、たとえば、地区の話し合いで公民館に行くとき、学校行事に参加するとき、または何らかの災害のときに避難所で寝泊まりせざるを得ないとき。こういったときに備えて布を1枚持っていると便利である。室内で使うときには「布」、屋外で使うときには「ブルーシート」という風に、使う場面によって材質を変えるとよい。

コールドスチール 20VPZ ペアリングナイフ

コールドスチール 20VPZ ペアリングナイフ

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台所作業に愛用しているコールドスチール社の「20VPZ ペアリングナイフ」

 

 台所に小ぶりのナイフを置いておくと何かと役に立ちます。

私はコールドスチール社の「20VPZ ペアリングナイフ」を置いています。置いている場所は冷蔵庫の側面です。置いているというより張り付けています。ダイソーで買った強力マグネットを冷蔵庫に張り付け、そのマグネットにナイフを張り付けています。ナイフはマグネットの力で強力に張り付けられるので、落ちてしまうことはありません。ただ、人の動線にナイフがあると危ないので、ナイフは動線とは反対側の壁際になるように張り付けています。

 

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 マグネットで冷蔵庫の側面にナイフを張り付けておくとすぐにナイフを使える

 

マグネットでナイフを張り付けておくと、「ナイフを取り出し、使ったら元に戻す」という動作がスムーズに行えるようになります。使うときはマグネットからナイフを剥がすだけ。戻すときはマグネットにパチンと張り付けるだけ。実に簡単です。

これに対して、ナイフを引き出しの中に入れておくと余計な動作が増えます。「引き出しを開けて閉める」という動作を、ナイフを取り出すときと戻すときの2回やらなければならなくなるのです。

「頻繁に使う必要のあるものは手の届きやすい場所に置いておく」という原則を守ると、台所まわりで頻繁に使うナイフはマグネットで張り付けたり、ナイフスタンドにさして卓上に置いたりするのがいいと考えています。ナイフスタンドではなく、マグネットを選んだのは、ナイフスタンドだと刃を収納するスタンドの鞘の部分に溜まる汚れが気になりますし、何より卓上の一か所を占領してしまうからです。マグネットであれば、汚れが溜まることがありませんし、卓上を占領することなく冷蔵庫の側面というデッドスペースを有効に利用できます。

 

マグネットで張り付けたナイフはいろいろな用途に使っています。醤油やソースの小袋などを開ける、冷凍食品のパッケージを開ける、肉や魚のトレイを覆っているラップを開封するなど、切るという作業にひっぱりだこです。また、簡単な調理なら料理用のメインの包丁ではなく、この小ぶりなナイフ一本で済ませてしまいます。リンゴの皮をむく、生姜の皮をむく、レモンを輪切りにする。小ぶりで軽いので包丁を使うより便利なのです。

 

以前は、こういった細々した切る作業はポケットに入れておいた折りたたみナイフを取り出してこなしていました。しかし、折りたたみナイフは使うにあたって刃をオープンし、使い終わったら刃を閉じるという動作が必要です。この動作が案外面倒なもので、何回も切る作業が発生する台所ではポケットナイフを取り出すのがだんだんと億劫になってきました。

そこで、台所周りに置きっぱなしにしておける、いちいち刃を開閉する必要のない、ハンドルと刃が固定されたナイフを購入するに至ったのです。

 

購入したナイフは、細々した切る作業を毎日何回も反復して行ってもストレスを感じないよう、吟味して選びました

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刃の付いている部分は約8cmと短め。これが使いやすい。

1つめのポイントは、刃の長さが短いことです。細々したものを切るには刃が短いほうが便利です。

 

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1.8mmと薄刃です。刃が薄いと材料にスパスパと刃が入っていきます。

2つめのポイントは、刃が薄いことです。同じように研いでも薄刃のほうが材料に刃が抵抗なく入っていくので切れ味よく感じます。加えて、作業中にナイフ自体の重さを感じないほどナイフが軽量に仕上がるので、細かい作業もやりやすくなります。これに対して刃が厚いとナイフが頑丈になるというメリットがある反面、ナイフの重量が増えて細々した作業には使いづらくなってしまいます。

 

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ゴム系の滑りづらいグリップ。これが台所仕事に最適です。

3つめのポイントは、グリップが滑りづらい材質であることです。台所仕事では濡れた手でナイフを扱います。このナイフはゴムのような感触で滑り止めの凸凹がたくさんついているので、濡れた手であってもしっかりグリップして切ることができます。魚特有のぬめりがあって、かつ小さく扱いづらい小魚をさばくときでも細かな調理作業ができます。

 

私のような切る作業にハサミを使っている人も多いかと思います。なぜ、私がハサミではなくナイフを使っているかというと、ナイフだと切る動作が素早く行えるからです。グリップ(柄)を握ってから、切る。つまり、ハンドルを握るという動作を1回すれば、すぐに切る動作に入れます。

これに対して、ハサミだと切る動作がワンテンポ遅れます。2つの穴に親指と人差し指を入れる、刃を開く、切る。つまり、ナイフと違って「切る」までに2段階の動作が必要です。つまり、切る動作が遅れます。

大した違いではないと思われるかもしれませんが、何かと切る作業の多い台所仕事でハサミを使っていると、この2段階の動作が煩わしいのです。

 

台所仕事には切るという作業が多いものです。毎日の作業を効率的にこなすために、小ぶりなナイフを備えておくことをおすすめします。

 

ライトの選び方(長期の停電用)

停電用に「ムーンライトモード」がおすすめ

長期の停電に備えて、点灯モードに「ムーンライトモード」のあるライトをおすすめします。「ムーンライトモード(月明りモード)」とは、数ルーメン程度の少ない光量を長い時間点灯できるモードです。どれくらいの時間、光を照射できるかというと、手元にあるジェットビーム社のJET-μというライトでは、1本の単四電池で35時間も光を照射することができます。

照射時間はメーカー、電池のサイズ、電池の装填数によって違いますが、「ムーンライトモード」で数十時間は点灯できるライトが多いようです。

 

照射時間のメリット

「ムーンライトモード」でどのくらい長時間、光を照射できるか手元にあるライトの仕様を比較してみました。

  • JET-μ (単四電池1本) Low:1.5ルーメンを35時間照射可能
  • Manker E11(単三電池1本) ムーンライト:2ルーメンを171時間照射可能

※ルーメン数をみると、JET-μの「Lowモード」は他メーカーでいう「ムーンライトモード」と考えてよいでしょう。

 

手持ちのライトは単四電池のもので35時間、単三電池のもので171時間もの光を照射することができます。これはスイッチを入れっぱなしにした状態で35時間または171時間も連続で光を出し続けるということです。

これだけ長い時間光を出し続けられるので防災用にうってつけです。たとえば、夜間に長時間の停電にあったとき、建物の中に閉じ込められたときなど、「ムーンライトモード」が搭載されたライトは実に頼りがいがあります。

 

長い点灯時間によって生まれるメリットは多いです。

  • 電池を1本装填するライトでは、新品の電池1本を入手することが「35時間」の明かりを入手するのと同じ価値になります。また、家に電池を1本ストックしておくのは、1本につき「35時間」の明かりをストックしておくのと同じことです。さらに、ポケットにライトを入れて持ち歩く癖をつけておけば「35時間」の明かりをいつも持ち歩いていることになります。
  • 安全な常夜灯として使えます。ロウソクと違って点けっぱなしにしていても火事の心配がありません。就寝中、食事中、あるいは目を離していても安心して点灯させておけます。
  • 自分の位置を知らせるマーカーとして使えます。暗闇の中を避難しているときに点灯させて首から下げたりカバンに付けたりしておけば、暗闇で自分や子どもの位置を知らせるマーカー代わりになります。
  • 暗闇でライトがどこにあるか把握できます。点灯させた状態で枕元に置いておけば、大きな地震で目が覚めても手探りでライトを探すことなく、すぐに点灯中のライトを手に取ることができます。つまり、目が覚めたらすぐに避難のための行動をとることができます。

 

少ない光量のメリット

ムーンライトモードの光量は数ルーメンと極端に少ないのが特徴です。これは照射時間を稼ぐために光量を抑えているためです。光量が少ないのはデメリットだと思うかもしれませんが、光量が少ないことで生まれるメリットがあります。 

  • 点灯時間がとても長くなる。
  • 消費電力が少ないので、使いかけの電池からでも「ムーンライトモード」を点灯するのに十分な電力を得られる。特に、電池1本を装填するライトでは、1本の電池を発見することは、数時間以上の明かりを発見することになる。
  • 照り返しが少ないので手元の確認に向く。変わった使い方として、私は口の中に違和感があるときに、口の中に異常がないか確認するのによく使っています。
  • 夜間の避難所の集団の中で点灯させても光量が少ないので周りの迷惑になり難い。

 

「ムーンライトモード」搭載ライトには他の点灯モードもある

「ムーンライトモード」搭載のライトは、他の点灯モードもあります。点灯モードが3つあるライトでは、3つのモードのうち「明るさ最大」、「明るさ中」、そして最も明るさを抑えたモードとして「ムーンライトモード」を割り当てていることが多いようです。

上記に挙げた手持ちのライトの点灯モードを書きます。 

  • JET-μ ジェットマイクロ ミュー(単四電池1本)

Low:1.5ルーメン(35時間)

Mid:25ルーメン(4.3時間)

Hi:135ルーメン(0.8時間)

 

  • Manker E11(単三電池1本)

Moonlight 2ルーメン 171時間,

Low 60ルーメン 11時間,

Medium 200ルーメン 2.2時間,

High 400ルーメン 1.2時間,

 

まとめ

「ムーンライトモード」には長期の停電用として多くのメリットがあります。しかし、一般的にはこのような長時間点灯が可能なライトがあることはあまり知られていないようです。

地震による停電に備えて懐中電灯を買おうか考えている方は、「ムーンライトモード」が搭載されているライトを検討してみてはどうでしょうか。

 

 

毎日持ち歩く防災ライトの選び方

結論から言うと、毎日持ち歩く防災ライトとしてお勧めなのは「単四電池を1本使うライト」です。

 

「単四」電池をお勧めする理由は、3点あります。

1点目は、広く普及していて入手しやすいサイズだからです。いざとなったら時計やおもちゃから抜き取って入手できます。文明が崩壊するような極限のサバイバル状況になったとしても、ゴミ箱を漁れば見つかるかもしれません。それくらい普及していて入手しやすいサイズです。

2点目は、電池の容量が十分にあるからです。同じように広く流通している「単三」電池のほうが容量は大きいのですが、「単四」電池の容量で必要十分です。

3点目は、「単三」電池よりも小さく携帯性が優れているからです。「単三」電池も広く普及している電池ですが、単三電池を使うライトはポケットに入れて携帯するにはサイズが少々大きいのが難点です。「単四」電池のライトであれば長さが短くて直径が小さいので、ポケットに入れて携帯しても違和感がありません。

つまり、「広く普及していて」「十分な実用時間がある」電池の中で「携帯するのに最適なサイズ」であるのが「単四電池」なのです。

 

次に電池の使用本数について。

電池1本のライトをお勧めする理由は2点あります。

1点目は、携帯性がよくなるからです。電池を1本だけしか使わないので、ライトの全長が抑えられます。ライトの全長が短いとポケットに入れたときにゴワゴワ感がありません。ゴワゴワ感というのは、屈んだりしゃがんだりしたときにライトが太ももなどに当たって感じる違和感のことです。これに対して、電池を2本以上使うライトだとポケットに入れるには長すぎたり、厚みがありすぎたりします。毎日ポケットに入れて持ち歩ける携帯性を高めるため、電池を1本だけ使うライトがお勧めです。

2点目は、電池の入手性がさらに高まるからです。単四電池は広く普及しているので入手性が良いのですが、この入手性がさらに高まります。電池を1本だけ使うというのは、電池を1本だけ見つければ電池交換ができるということです。

これに対して、電池を2本以上使うライトだとそうはいきません。電池を交換したいときは、装填されている電池のうち1本だけを交換するというわけにはいかないので、一度に2本以上の電池を揃える必要があります。

このように、使用電池が1本だけというのは、「広く流通している単四電池を1本見つければ灯りを確保できる」というメリットがあります。

 

持ち歩きのライトとしてお勧めしない電池のサイズ

「単一」や「単二」

「明るい光を長い時間照射する特殊な用途」の電池です。

電池自体が大きいので単四電池より圧倒的に容量が大きいのが特徴です。この電池を使うことで長い点灯時間と優れた明るさが手に入ります。遠距離を明るく照らしたい、明るい点灯モードを長時間使いたいという用途に適しています。警備業務やサーチライト的な使い方をするのに向いています。

しかし、電池自体が大きいせいでライト本体も大きく重くなります。また、このサイズの電池を使うライト、たとえばマグライトなどは警察官から職務質問されたときにこん棒代わりの武器とみなされる可能性があります。

従って、持ち歩き用のライト用の電池としてはお勧めしません。

 

「単三」

「持ち歩き用として単四電池の次にお勧めできる」電池です。

「単四」電池と比べて「単三」電池を使うライトは非常に明るいものが多いです。明るいことに加え、点灯時間も長い。加えて、サイズが手ごろなライトが多く、扱いやすいのが特徴です。家に置いておく非常用ライト、防犯用ライト、アウトドア用ライトの電池としては一番お勧めできます。

しかし、単四電池より長いので携帯性が悪くなるのがデメリットです。ポケットに入れて持ち歩くライト用の電池としてはお勧めしません。

 

ボタン電池

ボタン電池を使うライトは小型軽量のものが多いので、単四電池のライトより携帯しやすいのがメリットです。しかし、単四電池より流通量が少ない、電池が小さいせいで電池の装填作業がやりづらい、電池の容量が少ないので連続点灯時間が短いといった欠点があります。従って、お勧めしません。

ティファールの湯沸かしポット

 一度に大量の熱湯を沸かせるティファールの湯沸かしポットが台所仕事で重宝しています。

 

よく使うのが冷凍のブロッコリーやインゲンを解凍するとき。直径25cmの大きなステンレスのボウルに冷凍の野菜をゴロゴロと入れ、沸かした熱湯を野菜の全体が浸かるまで注ぎます。1~2分程度経ったらザルにあけてお湯を切ります。これだけで簡単に冷凍野菜を解凍できます。冷凍野菜を使ってちょっとした一品を作るのがかなり楽になります。たとえば、「ごま油、粉末の鶏ガラだし、少しの塩」と混ぜたり、「マヨネーズとカレー粉」と混ぜたりすると手軽に野菜の副菜ができます。

 

冷凍だけでなく、生の野菜を調理するのにも使っています。たとえば、小松菜のお浸しを作るとき。小松菜を洗ってから食べやすい大きさに切ります。切った小松菜をステンレスのボウルに入れます。ボウルにポットの熱湯を注いで、5分くらい置いておきます。熱湯の温度は徐々に下がっていきますが、それで構いません。熱湯に漬けている間に濃縮の出汁醤油をジップロックのコンテナに注ぎ、水で適度な濃度に薄めておきます。この出し汁に引き上げた小松菜を漬ければお浸しが一品できます。すぐに食べてもいいですし、一晩冷蔵庫に入れておけば出汁が浸み込みます。野菜を茹でるのに鍋を用意しなくて済むので楽です。灰汁の少ない生の小松菜などを調理するときによく使う方法です。

 

他にはゆで卵や温泉卵を作るのに役立っています。適当な数の生卵をステンレスのボウルに入れます。入れる数はかなり適当です。1パック10個を一度に入れることもあれば、3個しか入れないこともあります。卵をボウルに入れたらボウルがいっぱいになるまで熱湯を注ぎます。熱湯を注いだら指を入れられる温度に下がるまで待ちます。すると、卵を引き上げたときには、ゆで卵か温泉卵になっています。どちらになるかはそのときの室温次第です。調理された卵になれば何でもいいという方におすすめです。

 

このように、ティファールの湯沸かしポットは調理用のお湯を一度に大量に沸かせるので、調理用に重宝しています。

 

調理以外の使い方として、私は食器を洗ったりまな板を洗ったりするのに使っています。 

食器を洗うときには脂汚れがよく落ちます。サラダ油などの植物系の油汚れだったら洗剤だけでもよく落ちるのですが、肉の脂は洗剤だけでは落としきれずに残ってしまいます。特に牛肉の脂は豚肉よりも高い温度でないと溶けないのでやっかいです。それに、牛脂が付着した皿を洗わずに放っておくと、牛脂が白く固まってしまって余計に落としづらくなります。牛脂が付着したスポンジで他の食器を洗うと、肉料理を載せていない皿にまで脂が付いてしまい、2度洗いの手間が増えます。

湯沸かしポットがあると、こういった脂汚れがついた皿をきれに洗うことができます。最初に皿をシンクの中に置いておきます。付着している脂が多いときは、キッチンペーパーなどで脂をある程度拭っておくと排水溝の詰まりを防げます。次にポットで沸かした熱湯を皿にたっぷりと注ぎます。注いだら1~2分そのまま置いておきます。すると、白く固まっていた牛脂も熱湯で溶けてお湯の上に浮かんできます。浮かんだ脂を排水に捨ててから皿を洗剤で洗います。最初に熱湯で牛脂を浮かび上がらせておくという「ひと手間」をかけておくと、きれいに皿を洗うことができます。

 

まな板を洗うときは、ポットの熱湯で消毒をしています。特に、肉や魚をまな板の上で切ったときは細菌の付着や増殖が気になるので、洗剤で洗う前にポットの熱湯をかけて消毒するようにしています。まな板を消毒するために鍋でお湯を沸かすとなると、調理のための火口を一つ使ってしまって作業効率が落ちてしまいます。そうならないように、肉や魚を切る必要のあるときは、あらかじめポットで消毒用のお湯を沸かしておくようにしています。熱湯を準備しておけば、肉や魚を切ったらすぐにまな板を消毒できるので衛生的です。まな板だけでなく使った包丁にもたっぷりと熱湯をかけています。まな板と包丁の消毒と脂汚れ落としに便利です。

 

以上のように、手軽にまとまった量のお湯を沸かすことのできる湯沸かしポットを一つもっておくと、台所仕事を効率的にこなすことができます。台所に1つ備えておいたほうがいいものの一つです。