早起きのミス防止効果について

 早起きすることで「ミスに気づきやすくなって」、さらに「ミスを挽回しやすくなる」ため、結果としてミスの防止になる。 

ミスに気づきやすい

 早く起きると脳が働いている時間が長くなるため、忘れ物やしなければならないタスクに気づきやすい。たとえば、家を出る時間の2時間前に起床すれば2時間は脳が意識的・無意識的に働いていることになるので、「そういえば、あれを持って行かなければいけなかった」とか、「今日は○○の日だった」など、自分が忘れていること(ミス)を思い出しやすい。

 これに対して、遅く起きると脳が働いている時間が短いため、忘れ物に気づきにくい。家を出る時間の30分前に起きたとすると、家を出るまでに忘れ物に気づくための時間が30分しかないことになる。2時間前に早起きするのに対して4分の1の時間しかないのだから、ミスに気づきにくいのは当然と言える。

 早く起床して脳を覚醒させておくだけで自分のミスに気づきやすくなるのだから、早起きは手軽なミス防止策と言える。

 

ミスを挽回できる

 早起きして家を出るまでに十分な時間があれば、自分のしでかしたミスを挽回しやすい。書類を準備しておくのを忘れていた、ATMでお金をおろしておくのを忘れていた、デジタルカメラを充電しておくのを忘れていた。2時間も早く起きておけば十分な時間があるので、こういったミスを挽回できる。

 これに対して、家を出る30分前に起きたとしたら、こういったミスを挽回することはかなり難しい。30分という短い時間で身支度とミスの挽回の両方をしなければならないからだ。

 寝坊というのも1つのミスであるが、早起きする習慣があれば、寝坊も挽回できる。30分くらい寝坊してしまうことは、誰にでもあるはずだ。2時間早起きする習慣を持っていれば30分の寝坊をしても身支度に1時間30分も残っているから、会社や学校に遅刻することはない。しかし、30分前に起きる習慣の人間が30分の寝坊をしてしまうと、既に遅刻である。

 このように、早起きする習慣があるだけで、やり忘れミスを挽回できるし、寝坊というミスも挽回できる。