リュックを即席の盾として使う

突然誰かに刃物で襲われるという事件をニュースでよく目にするようになりました。

万が一、誰かに刃物で襲われたときは身に着けているものか、手近にあるもので身を守らなければなりません。

 

私は通勤にリュックを使っているので、このリュックが即席の盾として使えそうだと思いました。たいていのリュックは背中全体を覆う大きさがあります。リュックを抱っこするように身体の前に回してショルダーパッドを腕に通せば、身体の前面、特に胸から腹を防御する盾として使えます。この盾のいいところは、身体の前面を守りつつ両手が使える点です。両手に棒状のものを持って相手の攻撃を受け流すのに使ってもいいですし、盾として使える板状のものを持ってさらに防御力を高めるという方法もあります。身体の前面に固定できて両手が使えるので、ショルダーバッグやトートバッグなどの他のカバン類よりも盾としての使い勝手がいいはずです。少なくとも、手ぶらでいるよりは致命傷を避けられるように思います。

 

100円均一で購入した、ぐにゃぐにゃ曲げられるプラスチック製の薄いまな板をガムテープで4枚つなげて円筒状にしてリュックに入れています。中身が少ない状態でもリュックの円筒形を保てるようにとの考えからこのようにしていましたが、この円筒形にしたまな板はリュックの防御力をさらに高められるように思います。というのも、薄くてぐにゃぐにゃ曲がるプラスチック素材ですが、まな板として販売されている製品です。毎日の包丁によるカッティングに耐える強度があります。包丁をまな板に押し付けるようにして力を入れて切ったとしても、傷はつきますが切り裂かれることはありません。刃物で切り付けられたとしても、円筒まな板の入ったリュックで刃物を受ければある程度防げるのではと考えています。

 

この円筒まな板入りのリュックは刃物による切り付けだけでなく、突き刺しにも強いのではないかと考えています。円筒の中には着替えや厚みのある大きめの手帳、水筒などの日用品が入っています。布、紙、金属という材質の異なるものが防刃性能のある円筒の中に入っていることになります。リュックを貫通して身体に刃先が達するには、リュックとまな板ともに円筒形なので、2枚のプラスチックまな板とリュックの布2枚を貫通しなければなりません。加えて、円筒まな板の中に入っている日用品を貫通する必要があります。これだけ障害物が多いと、牛刀のような頑丈で長さのある刃物であっても貫通することは難しいのではないでしょうか。