毎日持ち歩く防災ライトの選び方

結論から言うと、毎日持ち歩く防災ライトとしてお勧めなのは「単四電池を1本使うライト」です。

 

「単四」電池をお勧めする理由は、3点あります。

1点目は、広く普及していて入手しやすいサイズだからです。いざとなったら時計やおもちゃから抜き取って入手できます。文明が崩壊するような極限のサバイバル状況になったとしても、ゴミ箱を漁れば見つかるかもしれません。それくらい普及していて入手しやすいサイズです。

2点目は、電池の容量が十分にあるからです。同じように広く流通している「単三」電池のほうが容量は大きいのですが、「単四」電池の容量で必要十分です。

3点目は、「単三」電池よりも小さく携帯性が優れているからです。「単三」電池も広く普及している電池ですが、単三電池を使うライトはポケットに入れて携帯するにはサイズが少々大きいのが難点です。「単四」電池のライトであれば長さが短くて直径が小さいので、ポケットに入れて携帯しても違和感がありません。

つまり、「広く普及していて」「十分な実用時間がある」電池の中で「携帯するのに最適なサイズ」であるのが「単四電池」なのです。

 

次に電池の使用本数について。

電池1本のライトをお勧めする理由は2点あります。

1点目は、携帯性がよくなるからです。電池を1本だけしか使わないので、ライトの全長が抑えられます。ライトの全長が短いとポケットに入れたときにゴワゴワ感がありません。ゴワゴワ感というのは、屈んだりしゃがんだりしたときにライトが太ももなどに当たって感じる違和感のことです。これに対して、電池を2本以上使うライトだとポケットに入れるには長すぎたり、厚みがありすぎたりします。毎日ポケットに入れて持ち歩ける携帯性を高めるため、電池を1本だけ使うライトがお勧めです。

2点目は、電池の入手性がさらに高まるからです。単四電池は広く普及しているので入手性が良いのですが、この入手性がさらに高まります。電池を1本だけ使うというのは、電池を1本だけ見つければ電池交換ができるということです。

これに対して、電池を2本以上使うライトだとそうはいきません。電池を交換したいときは、装填されている電池のうち1本だけを交換するというわけにはいかないので、一度に2本以上の電池を揃える必要があります。

このように、使用電池が1本だけというのは、「広く流通している単四電池を1本見つければ灯りを確保できる」というメリットがあります。

 

持ち歩きのライトとしてお勧めしない電池のサイズ

「単一」や「単二」

「明るい光を長い時間照射する特殊な用途」の電池です。

電池自体が大きいので単四電池より圧倒的に容量が大きいのが特徴です。この電池を使うことで長い点灯時間と優れた明るさが手に入ります。遠距離を明るく照らしたい、明るい点灯モードを長時間使いたいという用途に適しています。警備業務やサーチライト的な使い方をするのに向いています。

しかし、電池自体が大きいせいでライト本体も大きく重くなります。また、このサイズの電池を使うライト、たとえばマグライトなどは警察官から職務質問されたときにこん棒代わりの武器とみなされる可能性があります。

従って、持ち歩き用のライト用の電池としてはお勧めしません。

 

「単三」

「持ち歩き用として単四電池の次にお勧めできる」電池です。

「単四」電池と比べて「単三」電池を使うライトは非常に明るいものが多いです。明るいことに加え、点灯時間も長い。加えて、サイズが手ごろなライトが多く、扱いやすいのが特徴です。家に置いておく非常用ライト、防犯用ライト、アウトドア用ライトの電池としては一番お勧めできます。

しかし、単四電池より長いので携帯性が悪くなるのがデメリットです。ポケットに入れて持ち歩くライト用の電池としてはお勧めしません。

 

ボタン電池

ボタン電池を使うライトは小型軽量のものが多いので、単四電池のライトより携帯しやすいのがメリットです。しかし、単四電池より流通量が少ない、電池が小さいせいで電池の装填作業がやりづらい、電池の容量が少ないので連続点灯時間が短いといった欠点があります。従って、お勧めしません。