良い「酒の力の借り方」

自宅で晩酌をするのが楽しみです。1週間に5日は飲んでいます。時期や気分によって飲むものは変わりますが、ビール、日本酒、ワイン、ウィスキーをよく飲みます。

 

晩酌をする理由は人それぞれ微妙に違うかと思いますが、たいていの人に共通しているのは「お酒が美味しいから」と「酔うと気分が良くなるから」の2点でしょう。

 

ほろ酔い気分になるのはとても気持ちがいいものです。

酔って気持ちが良くなると人は様々な行動をとります。

 

私は酔った勢いで「雑用」を片づけます。ある程度のほろ酔いになって煮物や焼き物など次の酒肴をこしらえているときに雑用を片づけてしまいます。たとえば、食べ終わったつまみの皿を洗う、洗い終わって乾いた皿や食器を戸棚に戻す、電子レンジの中を掃除する、冷蔵庫や冷凍庫の中を整理する、塩や砂糖を袋から瓶に移し替える、包丁の手入れをする。いずれも「キッチン周り」で「普段やるのが面倒な細々したこと」です。

一度にこれら全てをこなしているわけではなく、そのときに目に付いた部分や気になった部分だけをやっています。

他人から見ると奇妙な癖かもしれません。俗にいう酒の力を借りてというやつでしょうか。素面のときは面倒だと感じる雑用が酔っているとスイスイと片付きます。

普段は面倒だと感じることであっても酒に酔った状態であれば難なく取り組めるのは、面倒な作業の後に「次の酒肴」というご褒美が待っていることと、脳の面倒と感じさせる部分がアルコールで麻痺しているからだと考えています。

 

アルコールと聞くと、良いイメージよりも悪いイメージを持つ人のほうが多いかと思います。ニュースで流れるのは、酒に酔って暴力を振るう、セクハラをする、車を運転するなど悪いことばかりです。おそらく、そういう悪いことをする人たちは、「頭の中にある悪い部分が人より強大である」のに加え、「悪い部分を抑える理性の力が弱い」。結果、アルコールによって悪い部分が表に出てきやすいのでしょう。

 

これに対して酔った勢いで片付けをするというのは我ながら良い癖だと思っています。自分もハッピーになりますし、家族もハッピーになります。

酒の力を借りて「誰かのためになること」をしてみてもいいかもしれません。